合気道技の多くは、基本動作を組み合わせることで技を掛けることが可能です。しかし、動きのある相手、体系の異なる相手に対してとなると、基本動作どおりでは技が極まらないことは常です。技のポイントを抑えつつ、あとは受けと掛けを繰り返す。反復稽古を重ねるなかで、”親指の向きで肘の向きも決まってくる”など、感覚でわかるようになってきます。武道に近道はありませんが、ただ繰り返すのか、”基本動作の組み合わせ”ということを理解しながら反復稽古に取り組むのかでは、数か月後の上達に大きく影響してきます。
子供のころにはできなかった動きが大人になったらできる。ということが時々あります。(体力は別として)大人になると身体の構造が分かってくるので、理解したうえで動ける。ということです。 少年部や初心者の段階では、そんなことは考えず、まず動きをマネして繰り返す。繰り返して身体で覚える。これが大事です。そして、武道の動きに慣れてきたら、5・6年生では動きの意味を少しずつ覚える。中学生以上は大人と同じ。考えながら動くことをクセづけましょう。